反軍拡・利権阻止の石井紘基議員はなぜ刺殺されたのか。
2002・10・25


2003-2-12HOCHI

http://homepage1.nifty.com/kito/ishii/




石井氏の“遺品”に戦々恐々…民主が資料解明へ
 昨年10月に刺殺された民主党の石井紘基衆院議員が残した膨大な調査資料の解明に、党がチームを編成して取り組むことになった。
 資料は段ボール箱で約60箱分。内容は不明だが、石井氏が熱心に調べていた道路公団や特殊法人に関するものが多いと見られている。
 党は資料調査解明委員会(委員長・江田五月参院議員)を設置して分析し、刺殺事件の真相解明のほか、資料から新たに疑惑を見つけ出して追及を進める方針。11日に菅代表や江田氏、石井氏の夫人のナターシャさんらが資料を開封する。
 7日の記者会見で江田氏は「事件は右翼の(個人的な)恨み以上に根深い。石井氏の遺志を継ぎ、(背後関係などの)真相究明に全力を挙げる」と意欲満々。
 石井氏は、鈴木宗男・元北海道沖縄開発庁長官の北方4島支援事業に絡む疑惑を指摘するなど、独自調査に基づく厳しい国会質問で知られていた。“極秘資料”の中身に、政府・与党は戦々恐々とすることになりそうだ。読売新聞の2003年2月8日(土)より。

番犬でないのなら野党とマスコミは総力を挙げて資料解明に取り組め。

有事法制という日本の歴史上、かって無かった国民総奴隷に至る巨大利権が、平和憲法という外堀を埋めにかかっている時、まさにその時、石井紘基は刺殺された。
石井紘基はわが国の主権者である国民の股肱の公僕であった、主権者に弓を引く与党との戦いに奔走した男であった。ならば、社民党も共産党もこの「テロ解明」の独自の委員会を立ち上げるべきである。ムネオや道路程度の問題で白昼、国会議員が殺される筈がなかろう。


2003-1-22
ゲンダイ



2002・11・29「週刊金曜日」






11月7日石井議員の妻のナターシャさん(58)は「いつも、命がいかに尊いものか、力を込めて私に語ってくれました。志半ばにして残酷な陰謀によって倒れてしまったのは大変無念です」と、とつとつと語り、参列者の涙を誘っていた。

02・11・21号文春






2002年10月31日 ゲンダイ
ニューヨーク市立大・霍見教授

ニューヨーク市立大・霍見教授のコラムから一部を引用。

「、、、民主党の石井紘基議員の非業の死について、米国の指導的メディアは国粋右翼による政治的暗殺だと的確に報じた。「借金を断られて」という私怨の口実は見え見えの偽証だった。また石井暗殺は、1960年10月、同じ行動右翼による社会党の浅沼稲次郎委員長の暗殺に始まる戦後から今日までの
国粋右翼による民主リベラルの政治家の暗殺の系譜の一環だとの解説だった。
 この系譜には1990年、「昭和天皇に戦争責任あり」と長崎市議会で答弁した本島市長が国粋右翼にピストルで撃たれた暗殺未遂も含まれていた。日本の政治暗殺は自民党の保守右派に近いとささやかれる右翼の下請け人による民主改革派政敵の殺傷に偏っている。そして、この暗殺はその後、狙い通りの成果をあげて、昭和天皇の戦争責任論や日米安保体制による日本の対米隷属、憲法第9条の拡大解釈改憲、銀行の膨大な不良債権に絡むヤクザまみれの政官産腐敗、そして、日本の民主主義の退化などの批判がタブー視されてきている。
 石井議員暗殺を米国から見れば、「自殺」と警察が早々と断定した新井将敬自民党議員の怪死や、同じく大阪駅近くのホテルで「自殺」と即断された銀行の頭取の変死にもつながってくる。日本の警察や検察は、米国ではとても「自殺」と即断されないほどの怪しい状況証拠があっても、お上に都合よく処理してしまう。米国のメディアは、諜報機関の資料を使って「悪い奴ほどよく眠る」日本の暗部にメスを入れている。政官産の汚職の核心に迫る者が出てくると、暗殺されたり、「謎の自殺」に仕立てられたりする。 、、、、」

更に霍見教授は怒りを込めて次のように結んでいる。

「、、、、怒りをおぼえる、との小泉首相談は、「白々しい」としか受け取られない。首相が本当に怒りを感じているのなら、遅まきながらも民主党と協力して議員や官僚の「ザル法でないあっせん収賄罪」を確立するのと同時に、自民党員や官僚、特に司法官僚と組織暴力団や国粋右翼グループとの近すぎる関係を清算すべきである。
 石井暗殺は、日本が非民主的な法痴国の証とされている。主権在民の民主国では国民の基本的人権と裁判官の独立性(良心と憲法にのみ忠実に審理して、時の政官産の権力との癒着を避ける)を保障した憲法が主人公である。しかし、日本では、この憲法を無視する最高裁判事以下の司法腐敗によって、与党政治家と官僚が主人公なのである。石井暗殺も「狂った個人の蛮行」として、早々と処理される。




2002・11・8号「週刊朝日」



2002・10・28・SH紙
「絶対に裏で何かがあるはず」と
石井議員を良く知っている猪瀬直樹氏。

われわれのマスコミは、、、

不正追求・娘と夫人と義母との4人暮らしの革新系議員のところに200万円の金を本気で無心に行く者が本当にいると国民に思わせる記事をどうやって書くつもりなのだろう。

家賃をたかるのに好都合な資産と現金を持った議員(区議、都議、代議士など)や資産家を
石井紘基議員以外に知らなかったなどという右翼。そういう好都合な男が本当にいたという記事をどうやって国民に思い込ませる積もりなのだろう。

これから、

どういうマスコミがどういう記事をばら撒いて当選と同時に末端の末端の末端の、、、「巧妙に配置された右翼」だったということから国民の目を逸らすのだろう。

石井紘基議員が家賃を貸してくれなかったから刺殺(恐喝ではなく一撃刺殺!)したなどという記事をどんな風に本当らしく味付けしていくのだろう。




02・10・27

10月29日(火)10時38分 毎日新聞の記事です。
本日、また刺殺理由が変更されますた。

<石井議員刺殺>「事務所で寝泊まり断られ」伊藤容疑者供述 
 民主党の石井紘基衆院議員(61)の刺殺事件で、殺人容疑で逮捕された伊藤白水(はくすい)容疑者(48)が今年9月に、転居先のあっせんを石井議員に依頼して断られたため、「事務所で寝泊まりさせてほしいと頼んだが、石井議員から車で寝たらと言われた。ばかにされたのかと思った」と供述していることが分かった。伊藤容疑者は車を持っていなかったが、石井議員はそれを知らなかった様子だったという。警視庁北沢署の合同捜査本部は、動機の解明につながる供述とみて、さらに追及している。



02・10・26・07時前「公安3課と連絡を取りたい。」
逮捕時の弁解録取では「思想的な対立があった。」
身柄が捜査1課(刑事部)に移ると「怨恨」を主張。
当初は「200万円の家賃工面」
一転「2000万円を貸した。」
更に「今の供述は無かったことにしてくれ。」
「週金」取材班



2002−10−28時事通信の記事

強制退去恐れ、家賃工面要求=伊藤容疑者、滞納200万円−石井議員刺殺事件
民主党の石井紘基衆院議員(61)が東京都世田谷区代沢の自宅玄関前で刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された右翼団体代表伊藤白水容疑者(48)は、アパートの家賃滞納のため所有者が申請した立ち退きの強制執行が迫った時期以降、同議員に家賃の工面を求め、断られていたことが27日、警視庁北沢署捜査本部の調べで分かった。伊藤容疑者は「家賃の工面を断られたため、仕返しでやった」と供述しており、捜査本部は経済的な困難から住居まで失うという追い詰められた心理状況の中で、石井議員に対する逆恨み感情を募らせた可能性があるとみている。


2002−10−28読売新聞の記事
民主党の石井紘基衆院議員(61)(東京6区)の刺殺事件で、警視庁北沢署の特捜本部は27日、右翼団体「守皇塾(しゅこうじゅく)」代表、伊藤白水容疑者(48)を殺人容疑で身柄送検した。これまでの調べに対し同容疑者は、「殺すつもりだった」と殺意を明確に認めた。 調べによると、伊藤容疑者は1993年ごろから石井議員と顔見知りとなった。同議員の選挙区周辺に住んでいた伊藤容疑者は、たびたび事務所を訪れて議員に面会し、支援者の1人のようにふるまっていたという。 石井議員は要求を拒否したものの、周囲には「ああいう1匹オオカミは怖い」と漏らしていたという。


2002−10−28朝日新聞の記事
伊藤容疑者、周囲に「必ずやってやる」 石井代議士刺殺
 民主党の石井紘基衆院議員(61)が、東京都世田谷区の自宅玄関前で刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された右翼団体代表・伊藤白水容疑者(48)が10月初めごろ、「石井をやってやる」と周囲に話していたことが分かった。同容疑者が、滞納していたアパート家賃の肩代わりを石井氏に断られたころで、警視庁はこの件で恨みを持ったことが殺害の直接の動機になったとみて調べている。 同庁は27日夕、伊藤容疑者を殺人容疑で東京地検に送検した。 伊藤容疑者は過去に、右翼団体を担当する捜査員に電話をかけてきては、「要人を対象にテロをやる」「国会議員をやるつもりだ」などと言っていたという。 捜査員が面談すると、伊藤容疑者にはテロを実行するような様子や雰囲気はなく、説得にすぐに応じていたという。 ところが、2、3週間前、伊藤容疑者は知り合いの複数の右翼や暴力団関係者に、石井氏の名前を挙げて、「当選回数を重ねるにつれ、生意気になった」「必ずやってやる」と繰り返し言っていたという。








2002(週刊朝日11/8号)の記事の一部。
石井紘基代議士が迫った闇 
事件2日前本誌記者に語っていた

 本誌記者が石井紘基代議士(61)と最後に会ったのは10月23日のことだった。議員会館ですれ違ったとき、「いい話があるんだ。書いてよ。これは間違いなくでかくなる話だから・・・」と耳打ちしてくれた。
「その話、でかいけどまたヤバイ話じゃないですか」と冗談で返すと、「まあな。俺、ヤバイことばっかやってるからな」と笑って答えた。
 実はその数週間前にも、こんなことがあった。別の記者が民主党議員の秘書から、「石井先生のところに政界を震撼させるすごいネタが入ったみたいだ。当たってみるとおもしろいかも・・・」と聞かされたのだ。記者が石井氏に当たったところ、「まあまあ、そう焦りなさんな。いま証拠固めの最中だから。いずれ時期を見て国会で質問する。そのときは連絡するよ。これが表ざたになったら、与党の連中がひっくり返るような大ネタだよ」と言って、たばこをぷーっとふかした。
 今回の凶行はまさに、石井氏が何か大きな疑惑を国会で追及する準備を始める矢先の出来事だったのだ。
(中略)
 石井氏刺殺のニュースが永田町に流れると、同僚議員たちの脳裏にはさまざまな”疑惑”が浮かんだという。民主党関係者はこう話す。
「真っ先に頭に浮かんだのが、ある保守系大物代議士の産廃がらみの利権です。石井さんが調査を始めたと聞いていたので、『ついに、やられたか』って直感しました」石井事務所の関係者も、こう打ち明ける。
「実は、自民党関係の政治資金に不審な点があり、それを徹底的に洗っていたところなんですよ。すでに何かをつかんでいたようでした」石井氏と親しくしていた紀藤正樹弁護士も、悔しそうにこう話した。
「石井さんは一般市民の目でずっと政治を続けてきた稀有な政治家。彼は国会で質問することが国会議員の使命だと考えていた。彼に追及されて困る人は世の中にたくさんいる。利権に巣くっている人たちにとってみれば、彼がいなくなったことは大きなメリットです(後略)」

(解説=この記事の疑問。「これが表ざたになったら、与党の連中がひっくり返るような大ネタ」が産廃がらみの利権程度のものであるはずがない。産廃がらみの利権など日本中にある。大きな疑惑をそこに「オトす」ための記事なのか。もっと不思議なのは石井ひとりがこつこつと調べていたそのような疑惑を日本のマスコミは大組織を持ち取材網を持っているにも関わらず、どこも追及しないばかりかむしろ隠蔽の役割をしていたのではないか、ということである。)



02・11・21号文春
石井議員の妻のナターシャさん(58)

かってマスコミと帝国議会は右翼と軍の脅迫に沈黙して行った。




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