国の借金795兆円
6月末現在、過去最大に
財務省は二十二日、国債や借入金など国の債務(借金)残高が今年六月末時点で七百九十五兆八千三百三十八億円に上り、過去最大を更新したと発表した。
歳入不足を補う国債の大量発行が続いたことが響き、今年三月末より約十四兆円増えた。国の借金は二〇〇五年度の税収見込み額(約四十四兆円)の約十八倍の規模。国民一人当たり約六百三十一万円の借金を抱えている計算になり、危機的な財政状況をあらためて裏付けた。
今年三月末の地方の債務残高は二百四兆円程度と推計され、国と地方を合わせると借金残高は一千兆円規模に膨らむ。
国の債務残高は国債と政府の借入金のほか、短期的な資金繰りに使う政府短期証券(FB)の残高を合計する。
内訳は、国債残高が六百四十兆四千二億円と、三月末より十四兆三百六十九億円増加。国債の中心になる普通国債のうち十年以上の長期国債は三百二十四兆千四百四十七億円、二−六年の中期国債は百三十八兆五千二百九十一億円、一年以下の短期国債は四十七兆六千五百十二億円だった。借入金は八千四百八十億円減って、五十八兆二千六百四十二億円だった。
中日新聞HPより