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スポーツ紙の政治問題報道は、駅売りで紙面競争の激しい商売が、世論を正確に反映している。出版社系の日刊ゲンダイも同様である。
宅配の縄張り確保の大手新聞は、ほとんどが、体制の飼い犬同然であり、アメリカのポチの小泉純一郎の批判も弱い。
以下の『東京スポーツ』の小泉レイプ事件報道も、そのようなスポーツ紙の奮闘状況の一端である。
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『東京スポーツ』2004年6月16日(15日発行)19面
NHKが真っ昼間に流した!!
小泉レイプ質疑
慶大4年時に同じ慶大生に婦女暴行逮捕は本当か?
民主・平野貞夫議員の追及に
首相「デタラメですよ」
(写真説明)
「疑いは残る」と憤る平野貞夫参院議員(14日、東京・永田町の参院議員会館で)
自身のレイプ疑惑を苦笑して否定した小泉首相(14日放送のNHK国会中継から)
11分間にわたり…
小泉首相が国会生中継で自身の“レイプ疑惑”について答弁する前代未聞の映像をNHKが放送した。ウソかまことか、これまで大手メディアが報じなかった究極の首相のスキャンダルが思わぬ形で噴出。質問した民主党議員は、「対決後」も興奮さめやらぬ様子で、本紙の直撃に応じた。
誰もが耳を疑ったのは14日午後2時。生中継されていた参院有事関連特別委員会の質問に立った民主党・平野貞夫参院議員(68)が「あなたの名誉と人格にかかわる問題を取り上げる」と“首相のレイプ疑惑”を約11分間質問したからだ。
平野議員は、6月に入りインターネットのヤフーの掲示板に「小泉首相のレイプ裁判が東京地裁で審理されている」と世界に発信されているのを知ったといい、この掲示板の書き込みの要点を説明した。
「小泉純一郎は67年4月、慶応大4年だった時、婦女暴行事件を起こして神奈川県警に逮捕。場所は湘南であり、相手は慶応大の女学生。当時、防衛庁長官だった父親の小泉純也氏が政治的圧力を使い、事件をもみ消したが、学内での噂が広まるのを恐れ、小泉純一郎氏を急きょ、67年5月にロンドンに留学という口実で日本から出した」
審理中の訴訟とは、今年3月、小泉首相を相手取ってジャーナリストの木村愛二氏(67)が提訴した損害賠償請求訴訟。訴えは「小泉首相の経歴の偽りの中には婦女暴行と逮捕まで含まれているとの記事、情報が乱れ飛ぶ事態になったにもかかわらず居座り、日本国民である原告に計り難い屈辱と苦悩を与えたその精神的、物質的な損害として100万円を請求する」というもの。
原告はレイプ被害者ではないので分かりにくいが、小泉首相が被告だけに、実は大手メディアが取り上げない知る人ぞ知る裁判だった。それがこの日の平野議員の質問でさらに広く知られることになった。
平野氏は「(ネット上の)記述は日本国総理の人格、名誉を冒とくするもの」と語る一方「訴状に真実があるなら国会に責任が生じる。直ちに辞職すべき。事実でないなら総理と国会の名誉と権威が汚されたことになるので法的措置をとるべき」と首相に強く詰め寄った。
これに対して、小泉首相は「よくもこうもデタラメな問題で提訴され、こういう場で提起されるものだ。私がレイプするなんて信じられないこと。全くのデタラメですよ。私がもし過去に逮捕されていたら、連続当選なんかできるはずがない」と疑惑を完全否定。苦笑を交えてあきれた様子で答弁した。
しかし収まらないのが平野氏。本紙に「首相は『この訴訟というのは、こういう質間が民主党議員からされるということを聞いて承知した』と答えましたが、これはウソの可能性もある。提訴された(3月)直後、被告には裁判所から特別送達が届いているはず」とバッサリ。
直接対決を振り返っても「首相はヘラヘラ笑って真実を語る目じゃなかった。何かを隠しているような印象を受けた。今後はテレビを見た当時の関係者、神奈川県警などの内部告発者が出ることを期待したい」と平野氏。
7月の参院選をもって政界を引退するベテラン議員の最後の質問が前代未聞の“首相のレイプ疑惑”となったが、真実はどうなのか、今後の成り行きが注目される。
(延 一臣)
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以上。