検察とマスメディアがタイアップして小沢一郎民主党幹事長の政治資金に関する疑惑情報を垂れ流している。
政権交代が求められたのは、日本政治を刷新するためである。
日本政治の何を刷新するべきなのか。
第一に「官権政治」を「民権政治」に代えることだ。明治維新でどのような日本を作るのかが歴史的にみれば極めて重要だったが、このときに「民権国家」を作ることができなかった。
ルソーの「民約論」があと20年早く日本に持ち込まれていたなら、日本の歴史は異なる転回を示していた可能性もあっただろう。しかし、歴史の「もし」は意味がない。
第二は「政治と大資本の癒着」を断ち切ることである。弱肉強食奨励、格差助長の元凶である「市場原理主義」は、「資本の論理」を言い換えたものであると言ってよいだろう。
「資本の論理」、「市場原理主義」を抑制し、「人間重視=国民重視」の哲学を保持することが求められている。政治と大資本の癒着を断ち切るには「企業献金の全面禁止」が不可欠である。「企業献金全面禁止」は鳩山政権の最重要課題のひとつである。
第三は「対米隷属外交」からの脱却である。第二次大戦以後、日本は米国への隷従を続けてきた。これが自民党政治54年間の基本構造である。対米隷属外交の基礎を築いたのは吉田茂内閣である。鳩山政権は半世紀続いた日本政治の対米隷属からの脱却を試みているのだ。
米国支配者と結託する利権政治複合体が「悪徳ペンタゴン」である。「政治屋−官僚−大資本−米国−マスメディア」が結託して、鳩山政権攻撃を続けている。半世紀維持した利権政治構造を破壊されることに対する抵抗はすさまじい。
第四は真の「郵政改革」の実現だ。小泉政権が推進した「郵政民営化」の実態は「郵政米営化」と「郵政私物化」だった。あやうく300兆円の国民資金と巨大不動産が外国勢力に供与されてしまうところだった。ぎりぎりのタイミングで、巨大国民資産収奪の陰謀が阻止された。
第五は、日本の警察・司法・裁判所制度の近代化である。
小泉政権時代以降、警察、検察、裁判所権力の政治利用が目に余る状況に陥っている。松本清張が『日本の黒い霧』で第2次大戦後の警察、検察、裁判所権力の政治利用を詳細に論じたが、類似した行動が過去10年に際立つようになった。
日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)
著者:松本 清張 |
日本の黒い霧〈下〉 (文春文庫)
著者:松本 清張 |
警察、検察権力には、驚くべき「裁量権」が付与されている。
犯罪が存在しても不問に付す裁量権、
犯罪が存在しないのに、無実の人間に罪を着せる裁量権、
が付与されているのだ。これらの驚くべき裁量権が政治利用される国を「暗黒国家」と言う。日本はこの意味で、世界有数の暗黒国家である。
警察、検察、裁判所の近代化を実現しない限り、日本の近代化が実現したとは言えない。日本は依然として前近代の状況に取り残されているのである。
小沢一郎民主党幹事長や鳩山由紀夫内閣総理大臣に対する検察の姿勢は常軌を逸しているとしか言いようがない。
多くの国民が多数の自民党議員の金銭疑惑をよく知っている。政治資金収支報告書への不実記載などは枚挙に暇がない。収賄やあっせん利得などの疑惑のある政治資金収支など、無数に広がっている。
検察には自民党の金銭疑惑を捜査する意思が存在しない。警察、検察行政において、金科玉条と呼ぶべき鉄則は、@「法の下の平等」確保、とA「冤罪の防止」、B「基本的人権の尊重」、である。しかし、日本の警察、検察にこの法則はまったく通用しない。
小沢一郎民主党幹事長の政治資金団体の不動産取引にかかる資金収支が収支報告書に記載されていなかったとの報道がなされているが、「低気温のエクスタシーbyはなゆー」様、ならびに「ふじふじのフィルター」様によると、2004年の収支報告書に小沢一郎氏からの4億円の借入れが記載されているとのことである。
2004年度の官報号外第223号247ページに「陸山会」の収支報告が記載されており、そこに
「借入金 小澤一郎 400,000,000」
と書かれているとのことである。
「小沢一郎」ではなく「小澤一郎」と記載されていたことが何かしらの影響を与えたのかどうかは定かでないが、収支報告書に記載されていたことになると、現在の騒動は局面が急転回する可能性もあるのかも知れない。
いずれにせよ、資金の出入りの日取りが不自然などと、意味不明な報道が過剰に繰り返されている現実は不自然極まりない。
公務員には「守秘義務」があり、「守秘義務違反」は違法行為であり摘発されなければならない。「検察による情報リーク」は犯罪行為なのである。細かな資金収支の疑問は捜査当局が慎重に調べる性格のもので、憶測に基づいて「犯罪視」した報道を展開するのは重大な「人権侵害」にあたる。
保険金詐欺殺人の疑惑もある詐欺事件では逮捕、起訴されている被告の実名がいつまでたっても報道されない。自民党有力者と密接な関係を持つ国民は、このように優遇されるということであろうか。
日本政治刷新の五つの課題はいずれも重要なものだが、警察、検察、裁判所の歪みは、五つの課題のなかでも第一位に位置付けられるものかも知れない。
偏向した検察による捜査を偏向したメディアが報じるのだから、事実がねじ曲げられ、歪んで伝えられることは避けようがない。したがって、主権者である国民は、メディアの歪んだ情報を、「歪んでいる」との認識の上で見つめなければならない。「歪んだ情報」に接する心構えを全国民が備えなければならない。
いよいよ検察改革に乗り出す第二の仙波敏郎元巡査部長が出ることになりそうだ-元大阪高検公安部長三井環-
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/111.html
新しい年を迎えて朗報である。
検察の裏金作りを告発しようとして2002年4月22日告発の報道番組「ザ・スクープ」のTV取材収録当日の朝突然検察に口封じ逮捕されたのが、将来は最高検検事長と目されていた三井環(みついたまき)元大阪高検公安部長である。三井氏は2008年10月17日に大阪拘置所に収監されたあと静岡刑務所への移送を経て、今年(2010年)1月18日に1年3ヶ月ぶりで解放される予定だ。
その三井元検事が解放を前に収監先で解放後に悪徳検察と闘うことを宣言した。
以下は、解放を目前に控えた静岡刑務所での三井氏を支援してきたフリージャーナリスト古川利明氏と三井氏との会話である。
歪んだ検察の徹底改革に乗り出す覚悟を決めた三井氏を支援しかつ表舞台に登場させ、検察・司法改革の大きなうねりを起こしていかなければならない。
(Takeru)
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転載開始
古川利明の同時代ウォッチング
http://toshiaki.exblog.jp/d2010-01-06
『三井環(元大阪高検公安部長)氏の「口封じ逮捕事件」に対する上告棄却決定を弾劾する(承前)』 2010年1月6日
年も明けて、追加カキコミの、大連発、速射砲ぅーーーーー!!!!!
#ほいで、今日(1・6)、静岡のムショに行って、三井環のオッサンと会うてきた(笑)。この「1・17」が満期で、出所まで、いよいよ、カウントダウンに入ろうとしておることもあって、やたら元気だったな。以下、サツ回りの夜回り復命書(or政治ブの政治家オフレコメモ)の、「Q&A」のスタイルで、そのやりとりをupする。
Q:あー、どうも、相変わらず、顔色がいいぢゃないですか。調子は、どうですか?
A:ここに来て、よかったのは、健康が回復したこと。夜の9時過ぎには寝て、朝の7時前くらいまで、たっぷり10時間近く、よく寝れる。最初の1ヶ月くらいは、酒が飲めんこととも合わせて、慣れんかったが、慣れたら、よくなった。あのまま、シャバにおったら、アカンかったな(笑)
Q:いやー、健康を回復したのは、本当によかったですよ。出所は、1月18日ですよね。(在阪のフリーのブンヤの)今西(憲之)が、出迎えに来るそうですね。
A:1月18日は、朝の8時半ぐらいには、ここを出れると思う。それから、今西と神戸の方へ帰る。ここでの作業も、明日(=1・7)まで。明後日以降は、所内の別のところで、出所前研修みたいなことをやるようだ。
Q:ところで、シャバに出たら、どうするんですか?
A:それで、今、ワシんところに話があって、東京におる、ある公認会計士なんだが、その人の引きで、「無料法律相談」をやる。その人は、検察にヤラれて、半年ほど、ムショに入っておったらしい。
Q:確か、国策捜査でヤラれたとかいうことで、本を書いておった公認会計士がいましたよね。その人ですか?
A: いや、違う。別の人や。ただ、ワシと同様、検察に、恨みを持っておる(笑)。場所が、東京なんで、神戸からは通えんから、しばらく、東京に滞在することになると思う。いつぐらいになるのか、3月ぐらいからだろうかなあ。それともリンクさせつつ、いろんなところにも配った、古川んところにも行ってると思うが、あの「法務省改革」を徹底的にやる。これについては、鈴木宗男、村上正邦が全面的に応援してくれる。
Q:検察に恨みを持ってる人間が、結集するわけですね(笑)
A:そうや(笑)。こういうのは、右も左も関係ない。鈴木邦男や、魚住昭、鳥越俊太郎といったいろんな人に声をかけ、勉強会、シンポジウムとかを大々的にやる。右も左も関係ない。「検察改革」という一点でやる。
Q:そういえば、前回、私が去年(09年)の9月のアタマに、三井さんに面会した際、「10月中旬くらいには、仮釈放があるかもしれない」ということを言ってましたよね。かなり、自信を持っていたようなんですが、何か、根拠でもあったんですか?
A: 仮釈放は、法務省筋の横槍で、一度、ポシャッたんだが、その後、髪の毛を伸ばしてもOKになった。それと、政権交代があったんで、期待も含め、そう考えていたんだが。しかし、その後、仮釈放が完全にないのがわかった。そんなもんは、中にいれば、分かる。「9月4日」だ。だから、(仮釈放の闇取引の実態などを暴露した)一連の法務省改革案を書いて、いろんなところに配ったんだ。
Q:あー、私が三井さんに面会したのが、「9月2日」だ。すぐ、そのやりとりを、その日のうちに、私のブログでUPしてるんで、赤レンガの連中も、見てんだ。相当、ヒマなんだな。で、シャバに出たら、三井さん、再審請求とか、するでしょ?
A:渡真利(忠光)の居場所というか、現住所が分かった。ワシの弁護人も知ってる。渡真利が喋れば、イッパツだ。ヤツに貸し付けてるカネも、返してもらうておらんしな。まだ、100万円ぐらいは残っておる。あと、弁護士資格は、恩赦とかがあれば、すぐ、復権できる。手続き的にも、そういうのがあるようで、5年以内にはできるようなんだが、今更、法廷に立つのも、シンドイわ(笑)。ただ、今回、ムショの中に入ってみて、初めて知ったが、刑務所の実態は、それと関わっている法務省の本体とも合わせて、ひどい。ただ、中におった人間で、それを声に出して言えるのは、ほんの一握りだ。例えば、それを小説みたいな形でも、表現できる人間というのは、本当に少ない。しかし、ワシのムショでの1年3ヶ月というのは、長い。長すぎる。
Q:決して短くはないが、でも、ムショに入って、初めて見えたことがあったというのは、大きな収穫だったと思う。かつて、ムショに送り込んでいた側の人間が、逆に、そこに放り込まれておるってのは、三井さんと、あと、モリカズぐらいのもんですからね。それと、前、三井さんが言ってた、私の書いた、三井さんの本(=『日本の裏金(下) 検察・警察編』)を読みたがっていたという、ムショ仲間に本を送って欲しいという件、私、その人の名前が分からないんで、出所する頃に、神戸の自宅に送るんで、三井さんの方から、その人んところに、送って下さいよ。
A:おう。あと、歯ブラシを差し入れておいてくれ、頼むワ。売店で買えるんで。
Q:了解。
#「上」の続きで、それで言うとだな、来る通常国怪の動きと合わせて、東京チケンによる、小沢献金モンダイのソーサが本格化しそうなんだな。だから、この小沢の献金モンダイなんてのは、モロ、「政治ジケン」なんだから、どこまで膨らますのか、それとも縮めるかなんてのは、コクタイそのものだからなあ。だとすると、小沢にしてみるとだな、ムネムネ経由で、今度の三井環のオッサンがブチ上げた「赤レンガ改革モンダイ」に、手を突っ込んで、衆参の法務イイン怪での、三井環のオッサンに対する「証人喚問」をヤッてもええんだな。本人は、国怪で、諸々、洗いざらい喋りたくて、しょうがねえんだからなあ(笑)
転載終わり
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暗殺をけしかける検察・マスコミ?
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/141.html
毎日のようにリークを続ける東京地検特捜部、そしてそのリークを基に「関係者」と称して小沢さんの報道を垂れ流すテレビ・新聞マスコミ。ここまでくれば、多くの国民は何か変、変すぎる、異常とか思うだろうけど、世の中には、そんなことも思わないドアホがいる。で、カネでもつかませれば、何かをやってしまう輪をかけたドアホがいる。小沢さんの事情聴取がいかにも問題なように報道されるが、何のこととはない事情をお聞きしたいだけ、それも任意。話したくなければ話さなければいい。意図的か否か、最近の地検とマスコミは、その事業聴取がいつ行われるかの特定までリーク、報道しそうである。
こう書けばピンと来るだろう。地検とマスコミは、不特定多数の人間(当然、超ドアホも含まれる)に小沢さんがいつどこにいるかを仄めかし、暗殺をけしかけているということなのだ。小沢さん宛に銃弾(?)が届けられたというニュースが一斉に流れたのも、つい最近、12月25日のことだ。
小沢事務所に銃弾か 封筒入りで送付
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091225/crm0912251900023-n1.htm
ヤクザの親分が子分に向かって、こう言ったとしよう。「アイツは、明日の何時頃○○にいるようだ。」で、その子分がアイツを殺したとなると、当然、その親分も罪に問われることになる。事情聴取が「いつ」あるなんてことは、それこそ地検と当人(とその関係者)しか知らないことであり、そんな情報を地検がリークしてマスコミが流し、小沢さんに万が一のことがあれば、地検とマスコミは当然その犯罪行為の当事者である。意識してこういうことをやっているとは考えたくないけど、この流れが想定できる以上、地検とマスコミは「脅迫」していることは100%確かだろう。
千葉法相はもう動いていいのではないだろうか。遅すぎるぐらいに思える。
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/