チャベスの理想:地球の夢

Emerging Revolution in the Southより一部抜粋

Hugo Chavez' Vision: The Earth's DreamOriginal Article in English/venezuelanalysis.com原文

アルド・ヴィダリ〔Aldo Vidali〕;2007年6月22日

「民主的社会主義は人々の愛である。」このベネズエラ大統領の言葉が、ある異なる世界――この惑星全域の若者が可能であると信じる公正で平和な世界――の誕生を宣言した・・・

Hugo Chavez and the Devil's Recipe」は大いに国際的注目を浴び、世界中の人々から次のような質問が来た。如何にしたら偉大なイタリア人映画作家を理想家の南米政治家と比較することが可能なのか? 答えは、ウゴ・チャベスが人々を愛しているのみならず、世界の若者達の欲求と大望を完全に理解していることを彼が行動によって示しているからである。

フェリーニと同様にチャベスは裕福な者たちを嫌悪してはいないのだが、彼らが労せずして得た過度な富裕さによって、また数百万人の抑圧者であるという彼らの心にわだかまる自責の念によって心理的に歪んでいることを理解している。

したがって、
世界情勢の狂気と残酷さの原因は、抑圧者と抑圧された者の両者が恐怖、強欲、そして地球の自然な豊富さは皆で分け合うには十分ではないという不合理な精神的近視眼という厭わしい現実によって人間性を奪われているという事実に起因している。

金持ちは他の人たちに犯罪的な苦難を科すことによって自らを病的にしており、また危険なほどに安全ではなくしている。抑圧された者や貧しい者は、生まれてから死ぬまでの悲惨な極貧及び絶望的な状態に変えられた人生にうんざりしている

「持つ者」と「持たざる者」の両者ともが、異なる仕方で完全に非人間化されており、絶えず互いを憎んでいる。金持ちと権力者の不幸は精神医学の専門家にはよく知られている。貧しい者の病理は私達の満員の刑務所やスラム街において明白である。この増大する害悪は犯罪、自暴自棄なテロ、反動的な警察国家や犯罪的な侵略戦争としていずれ噴出する。貪欲で盲目な少数による不愉快な略奪は、数百万人にとっての偏在的な賃金奴隷や絶望的な貧困に帰着し、この世界を危険で悲惨なものにしている。

チャベスの啓蒙された平和的な革命はこの世界的な狂気を逆転させており、金持ちが中世の君主のように更に精神的に退行しないよう将来助けさえするであろう。ボリバル主義革命は、これらの多くの哀れな唯物主義的な魂が均衡感覚を取り戻し、再び人間になり、取り戻された心で命に触れることを助けるであろう。社会的に責任を持つ民主主義と経済公正のみがこの種の再生を成し遂げることができる。数々の悪弊が世界人口の益々増大する人々にとって更に明白になる中、そのような再生は大多数の敵意と憤慨から改心した抑圧者らを保護するであろう・・・

最近チャベス大統領は世界の注目を集め、偉大な指導者としての彼の高まる名声に直接比例してネオファシストのメディア売春婦らからの高まる敵対的な攻撃の対象になった。ホワイトハウスを新石器時代の洞穴に変えた野蛮人達〔troglodytes〕の断固とした歯に衣を着せぬ敵という評判を彼は獲得してきている。

「野蛮人」は適切な侮辱語であり、明確に理解される必要がある(私達の共和国建国の父のひとりトマス・ペインはこう記した:「人の気分を害する勇気がない者は誠実ではあり得ない」)、というわけで、以下はペンシルベニア通り1600番地〔ホワイトハウス所在地〕のカーペットに指の関節を当てて歩き回る現在のホワイトハウスの類人猿たちを侮辱するのに理想的であることを証明する「野蛮人〔Troglodyte〕」の辞書の4つの定義である。1.先史時代の穴居人;2.退化した、原始的な、あるいは残忍な性質の人;3.世界の出来事に精通していない人;4.地下に棲む動物。これゆえに、最高司令野蛮人〔troglodyte-in-chief〕を「ロバ」、「臆病者」、そして悪の化身そのものである「悪魔」と呼んだとき、チャベス大統領は完全に正しかったのである。

理性的になりすぎることに用心せよ。狂人の国において、調和の取れた人物が国王になることはない。彼はリンチされて殺害される。―オルダス・ハクスリー

2004年3月2日カラカスで、ウゴ・チャベスは思慮深くこう宣言した。「ジョージ・W・ブッシュは馬鹿である!」この事実に即した意見をもって偉大なベネズエラ大統領は国際関係における率直な誠実さの新たな時代に着手した。それは、あらゆる場所のまともな人々が、世界的な抑圧者とペテン師の本当の姿を見通し、彼らを惨めな馬鹿共であると正確に特徴付けることを容易にした。

ウゴ・チャベスがそうするように、国民を愛する国家元首が、最も一般的で融通の利くけなし言葉――「馬鹿」――を用いて、地球で最も強力な帝国の異常な嘘つき最高司令官〔liar-in-chief〕を形容したいま、この偉大な中南米の大統領を賞賛する時が来たといえる。


ウゴ・チャベスは、個人的な富に対する極端な欲望や、汚職の犯罪的な文化、又おびただしい大多数の人間を絶望的な貧困に捉える規制のない物質主義を軽蔑している。だれも過度に所有する権利をもっていない、と彼は信じている。貧困に満ち溢れた世界における贅沢さは下劣であり、退廃しており、犯罪的である。莫大な金をたとえ不道徳的であったとしても合法的に稼いだ、と富豪らがどれほど抗議しようともそれは変わらない。合法性は誠実さと同意義ではない。

大きな希望で数えきれない人の心を打つ理想が、抑圧も貧困もない世界を目指すウゴ・チャベスの使命である。チャベスは歴史の理解と未来に関する現実主義をあわせ持つ数少ない政治家のひとりである。
悪魔の様な物質主義者らが恐れることは、血にまみれた抑圧者たちのむき出しの姿を見るよう眠っている一般大衆を彼が目覚めさせることである。彼らのチャベスに対する猛烈な嫌悪はまるで、眠っている子供を貪り食おうとしている最中に突然スポットライトを当てられたハイエナのけたたましい反応のようである。その無垢な子供が表しているのは、テレビによって催眠術をかけられた大衆――ハイエナたちが彼らの国を貪り食っていることに彼らが気付くことを妨げる意味のないゴミを見ている大衆――である。チャベスはこの全てを理解している。

その異なる世界に向けた彼の第一歩は、民主的で、人々のための社会・経済的公正を伴った統合された中南米というシモン・ボリバルの夢の復興である。真に民主的な中南米の統合は優れた実例を確立するであろう。それは世界的な規模で社会的進歩を拡大させること、また少数による貯蔵と抑圧ではなく、養育性、責任と公正を基にした維持可能な生き方という考えを普及させることができる。

ウゴ・チャベスは更に、この新たな人間らしい良心を広め、隣人に対する積極的な愛という模範を復活させるための重大な団結した努力の必要性をも理解している。彼は世界の若者が
悪の帝国のプロパガンダ情報操作組織を迂回し圧倒できるよう、自由な国際メディアの開発や電子ネットワークの独立の保護を望んでいる。あらゆる地域――ヨーロッパ、アジア、北米等――の抑圧された人々は、この世界的な革命に参加し貢献することを望んでいる。異なる世界の夢は今現在生まれているのであり、チャベスはその華麗な新生児を生み出す手助けをしている。私達全ての子供達の未来や生命、環境に献身したひとつの魂として、北〔先進諸国の人々〕が南〔発展途上国〕と統合したとき、世界はついに安全になる。

ウゴ・チャベスは、社会的・国際的体制の再評価と再建へと世界を導く現在の運命の人である。そこには、真に民主的な世界的な討議の場としての国連の再生から、独立し協調的な数々の社会で構成された世界の家族において同等の立場を伴う現代の時代へと貧しい諸国を引き上げる新しい公平な条約の数々までが含まれる。

2004年5月、カラカスに集まった非同盟諸国の29人の国家元首の前に立った時、チャベスは聴衆を活気付かせた。彼は「発展途上国の良心〔Conscience of the South〕」について語り、グローバライゼーションがブッシュ主義の新世界秩序を承認するよう強要する悪巧みに長けた操作であることを示した。それは、富の安価な生産者及び残飯や廃物の受取人に留まるよう強制することによって、抑圧された諸国を完全に隷属させるために金持ちが押し付けたものである。

その会議でウゴ・チャベスは北半球に住む人々のわずか15%のみがグローバライゼーションの利益を享受しているという驚異的な事実を繰り返した。世界の素晴らしい科学技術的な発展が全ての人類に対する富と幸福を生み出す能力があるにもかかわらず、いかにして
グローバライゼーションそれ自体が従属関係と貧困をもたらしたのかを彼は示した。

帝国主義的な新世界秩序の素顔を見ることができるのは特に発展途上国においてである。そこでは7億9千万人が飢えており、8億人が無学で、6億5千4百万人が40歳を越えて生きることはない。これが富豪たちが強いる新経済秩序の無慈悲な側面である。毎年発展途上国において1千百万の5歳以下の無力な少年や少女が死亡している。子供達は毎日3万人、毎分21人という恐ろしい速度で死亡している!

とはいえ数は十分ではなく、チャベスはそれを承知している。
裕福な諸国の何百万という人たちが見てみぬ振りを止めるよう、彼はメディアがその非常に恐ろしい現実の映像を流すことを望んでいる。チャベスは完璧ではないのだが、彼は圧政に苦しむ者たちのための戦士であり、大衆のためのより良い人生のための希望を代表している

ベネズエラと米国における裕福な搾取者がチャベスを誹謗中傷するという事実は、サウジ王家の専制君主らよりも20%多い石油埋蔵を彼が掌握しているとはいえ、ウゴが法外な値段を吹っ掛ける者の腹黒い犯罪集団の一員でないことの証明となる。統制された米国メディアは巨大石油クラブの一員、特にサウジに対する攻撃を許されることは決してない。チャベスは門外漢であり、危険な、世のための人であり、2002年の米国に資金を供給されたクーデター未遂でブッシュとその取り巻きが殺害しそこなった反抗者なのである。

チャベスはキリストの教えの真実のために戦っているのであり、王権あるいは銀行を通した抑圧者らにほぼ常に手を貸してきたバチカンの政治のためではない。世界中の組織宗教は現在、過去そうであったのと同じだけ、大衆から金を巻き上げ、恐怖を広め、割引で救済を約束することに留まっている。チャベスは愚か者ではない。いかなる信心家的なごまかしも彼を脅迫することはない。カトリック権力がカトリックのローマの中心地で活躍したフェリーニを脅迫できなかったのと同様に・・・


全文は、ちょっと私には難しい内容だけど、いいこと言ってるね!
世の中、金持ちと貧乏人の二極化を推し進め、貧乏人にはなんの希望も持たせないような政治をしてるから、略奪とか自暴自棄なテロとかが起きる・・ってのはまさにその通りだと思う。

面と向かって、国連の場で、米国大統領にあれだけのことを言った人間を私は今まで見たことがない。
それは決してハッタリや、強がりで言ったのではなく、誰もが心の中で思っていて、言いたくても口に出して言えない真実を言ったのだ!

今、南米の他の国々も、チャベスに続いている。
日本も、そして他の世界各国も、今こそ目覚めて、真実を口にする時だ!

チャベスは、世界の指導者として最もふさわしい人物と私は思っている。
逆にアメリカ(闇政府)にとっては、今、最も消したい人物だろう。

妨害活動も多い中、最終的に彼の政策が成功するかどうかはわからないし、ミスもあるだろう。
しかし、
世界中ほとんどすべてといっていい国の元首や政治家は、国民を騙して自分らが儲けることだけを考えているのに対し、
チャベスは、心底国民のことを考えて自らの命を懸け、巨悪と戦っているのだ!


今こそ、世界中の国民、マスコミ、政治家たちに目覚めてほしい!
真実を知ってほしい、伝えてほしい、勇気を持って立ち上がってほしい!!



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